カーボン(すす)除去と燃費向上
JTCくるみブラスターは、くるみ殻粒をエアーで噴射してインテークバルブに堆積したカーボン(すす)を除去するための装置です。
従来の方法よりも効率的かつ安全にカーボン(すす)除去が可能で、エンジンの性能と燃費を最大化させます。
JTCくるみブラスターとは?
JTCくるみブラスターは、くるみ殻粒をエアーで噴射してインテークバルブに堆積したカーボン(すす)を除去するための装置です。
従来の方法よりも効率的かつ安全にカーボン(すす)除去が可能で、エンジンの性能と燃費を最大化させます。
JTCくるみブラスターのメリット
効果的なカーボン(すす)除去
くるみ殻粒をエアーで噴射しながら、専用クリーナーで回収することで、カーボン(すす)の飛び散りを最小限に抑えます。これにより、エンジン内部のクリーニングが効果的に行えます。
環境に優しい
くるみ殻は自然素材であり、環境への影響が少ないため、従来の化学薬品を使用する方法に比べて環境に優しいです。
高効率
電源100V・使用空気圧0.6~0.8MPaの範囲で動作し、安定したクリーニング効果を発揮します。エンジン内部のスムーズな動作を取り戻し、燃費の改善やエンジンの出力向上に寄与します。
実際の使用例-マツダアテンザ
弊社では、マツダアテンザを含む高性能車に対してJTCくるみブラスターを使用し、インテークポートやEGRクーラーの詰まりを解消してきました。以下は、マツダアテンザでの実際の使用例です。
点検・診断
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STEP1
初期診断
- エンジンの診断機を使用し、エラーメッセージや異常な動作を確認します。特にカーボン(すす)堆積が疑われるインテークバルブやEGRシステムに注目します。
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STEP2
物理的点検
- インテークマニホールドやEGRバルブを取り外し、目視でカーボン(すす)の堆積状況を確認します。この際、詰まり具合やフラップの動作不良をチェックします。
クリーニング作業
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STEP1
準備作業
- 清掃するエンジン部位にアクセスするために、インテークマニホールド、EGRクーラー、EGRバルブなどを取り外します。
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STEP2
くるみブラスターの使用
- JTCくるみブラスターを使用し、インテークバルブに堆積したカーボン(すす)を除去します。各気筒ごとに丁寧にくるみ殻粒をエアーで噴射し、専用クリーナーでカーボン(すす)を回収します。
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STEP3
EGRクーラーおよびバルブの清掃
- EGRクーラーとEGRバルブも徹底的に清掃します。これにより、排気ガスの流れがスムーズになり、エンジンの効率が向上します。
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STEP4
部品の交換
- 必要に応じて、インテークマニホールド、EGRバルブ、EGRクーラーの交換を行います。これにより、エンジンの寿命を延ばし、パフォーマンスを最大化します。
最終チェック
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STEP1
組み付け作業
- 取り外した部品を再度組み付けます。インテークマニホールド、EGRクーラー、EGRバルブなどを元の位置に戻し、すべての接続が正確であることを確認します。
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STEP2
試運転および再学習
- エンジンを再始動し、試運転を行います。これにより、エンジンの動作を確認し、異常がないかをチェックします。また、エンジン制御ユニット(ECU)の再学習を行い、新しい部品に最適な動作を学習させます。
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STEP3
最終確認
- エンジンの動作音、出力、燃費などを確認し、最終チェックを実施します。これにより、エンジンが最適な状態で動作していることを確認します。
施工事例
インテークとEGRの煤の清掃です。
マツダのクリーンディーゼル車は構造上高速走行をあまりしない車はすぐに煤がたまってしまいます。
そのまま放置して乗ってしまうとエンジンの性能低下や最悪の場合エンジン本体の故障の原因になります。
できれば10万キロを目安に乗り方にかかわらず、全車両煤の清掃を実施するのをお勧めします。
今回のお車も走行距離10万キロを超えたところです。
清掃する部品を外していきます。
外す前と後の車のエンジンルームです。
今回の作業は部品を外してからが本番です。
手作業で落とした煤がこちら。
かなりの量の煤がついていたことがわかります。
ここからウォールナットブラスターとメタルクリーンという溶剤を使用して残った煤をきれいにしていきます。
清掃した部品たちです。どれも清掃前は真っ黒ですが、清掃で元の輝きを取り戻してます。
漬け置き洗いができるものはメタルクリーンで丸一日放置して煤の除去を行います。
できないものは地道に手作業で行い、インテークバルブはウォールナットブラスターで清掃します。
特に1枚目のスロットルバルブの汚れはひどく、半分ほど入り口をふさいでしまっています。